2010.10.02
切なすぎる出来事がありました。
これからお話する出来事は実話です。

心の臓がドキッとするお話なので、
体が弱い方、車酔いする方、持病をお持ちの方、心臓が弱い方、
ジェットコースターが苦手な方、などなど・・
ショックに耐える自信のない方は、これから先は読まないでください。
どんな事が起こっても、責任がもてません。。

こんな仕事をしていると、いろんな人と出会う機会があります。
会いたい人にも、会いたくない人にも・・それは突然やってくる。

先日、そろそろ閉店の時間が迫った頃合に・・
一人のお客さんが来ました。
風貌は、バブル絶頂期よろしく、全盛期のTMネットワークのヴォーカル風で
背がちっちゃくて、年の頃は、40歳前後という感じでした。
開口一番、

客「お腹いっぱいになるのは、どれ?」

と、言ってきました。(今、思えば、牛丼です。と答えればよかった・・)

私「そうですね・・OOですかね・・」
客「じゃあ、OO!」

と、・・作ろうとすると、

客 「XXつけられる?」
私 「ええ。XX円増しになりますけど・・・」

と、ここまでは、日常的な出来事。
いつもでしたら、ここでお客さんが「いいですよ。」とか、
「じゃあ、やめます。」など・・
このように、進むものですが・・この日はいつもと違いました。

客 「え~~なんで?値段設定おかしくない?」

は?何言ってるの?この人?私は訳がわからなくなりました。
クレイマーか?新手のアタリ屋か?何かを付け足せば、
値段は上がるだろうと・・私は思った。
ここから、非日常が始まりました。

私「XXを付ければ、XX円増しになり、OOを付ければ、OO円増しになりますよ。」

などなど・・と、丁寧に説明をした。
当然だろうと思った。
ところが・・

客「え~~わかんないな~俺おかしいのかな?」

私は、”おまえ、おかしいだろ!!そんな事もわからないの?いい大人でしょ?”
と、言ってやりたかったが、
そこは、小心者の私、

私「おかしくないですよ、ここはボッタクリホットドック屋ですから!!」

などと、気の利いたボケをかましてしまった。
ここから、調子に乗ったヴォーカル風は
やたらニコニコしだし、なれなれしくなってきた。

客「ねぇ~OOつけてよ~~XXのせてよ~~」

と、おまけをしてくれと迫ってきました。
私は、”もう食べてもらわなくてもいい”と思って
終始、失笑をつらぬいていました。
このままでは、いつまでたっても、メニューが
決まらないので、私は、

私「どうしますか?」

と聞いた。私は、もう帰って欲しかった。ここで、「じゃあ、やめます。」と
言って欲しかった。だが、そこは新手のアタリ屋、ヴォーカル風、わけがちがう。

客「1本、OO円増しでOO円なら~2本でXX円の方が安いじゃ~ん~~」

”えぇ~~なに言ってんの?2本より、1本の方が安いに決まってんだろ~~”
心の中で叫んだ!さすがにOO円増しでも、2本分の値段にはならない。
実際、2本頼めば値段も倍になってしまう。それはヴォーカル風も
承知のようである。酒を飲んでるのか?薬でも食ってるのか?いや、酒臭くはない。
呂律はまわっている。目は?焦点は合っているか?
いや、金 正日バリのドデカイサングラスで目線は
まったくわからない。怖い・・こういう人には関わらない方がいい。
早くこの場をやり過ごしたかった・・
私の顔はかなり強張っていたに違いない。気持ちが顔に出てしまう方なので。
そして、

客「2本買うから、OO円にしてよ~~」

出た~値切り。値切りだした。じつのところ、ヴォーカル風の目的は値引き。
正規の値段ではどうしても買いたくないようだ。最初は値段にケチをつけ、そして
おまけを迫り、結局は値引き。50円の・・切なすぎる。いい大人のヴォーカル風。
切なすぎます。ここまでの所要時間、15分前後、ここまでするのか、いい大人。

もう関わりたくなかったので、

私「いいですよ。」

と、言った。そしたら、とたんにヴォーカル風。
ワンオクターブ声を高くして小躍りしながら、

客「やった~さすが、店長!かっこいい!」

などと、褒め殺ししてきた。ヴォーカル風は礼も言わず・・はしゃいでいました。切ないです。
やっと、作り始めると、さすがアタリ屋、まだまだ満足していないようで・・

客「OO付けてよ~XXのせてよ~~」

まだ満足してないの?!・・切ないです。
なんなんですかね~~
そんなにひもじいんですかね~
アタリ屋だから、得したいんですかね~~
なんで、ここまでするんですかね~~
差別するつもりはないですが、
この出来事が、塾帰りの小学生の仕業ならまだ、わかるんですが・・
どう見てもけっこういい大人なんですよね。
良く言えば、子供心を忘れてないというか・・いや、こんな子供心なら忘れてくれ!



私「はいはい。」

私は、適当に付け足した。ヴォーカル風は、また小躍りをしていました。

私は魂の抜け殻になりながら、スピーディーにホットドックを2本作りました。
私は出来たてのホットドック持ちながら、もう二度とお店に来ないようにと
呪いをかけて渡しました。

ヴォーカル風は颯爽と夜の街に消えていきました。・・
やはり、酒は飲んでないようである・・・

「人の振り見て、我が振りなおせ」
昔の人は、よく言ったものです。勉強になります。
このようないい大人には、なりたくありません。
ヴォーカル風のいい大人は、満足していたようですが・・
私はとても切なくなりました。
これを読んで下さった皆さんは、このようないい大人ではないことを祈ります。



お知らせです。
明日(3日)イベントで出張営業です。
いつものホームグラウンドには出動していません。
よろしくお願いします。
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